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X68000は憧れの夢のパソコンだった [ハードの話]

X68000というパソコンを知っていますか。

X68000とは、シャープから1987年に発売されたパソコンで、高い性能はもちろん、その独特の特長で、多くのパソコンファンを魅了した。


X68000は、パーソナルコンピューターと言わず、パーソナルワークステーションという呼称で、かっこよく思えたものでした。


その特長としては、まず外せないのが独特な外観で、マンハッタンシェイプと呼ばれた大きな辞書を2つ並べたようなフォルムで、その当時主流であったボックス型のパソコンでは見られない形で、その存在感を示していた。


また、その当時のパソコンは高級機であるPC-9801シリーズでも1画面に16色程度の発色だったが、X68000は65536色同時発色という、ビックリのグラフィック性能を見せ付けた。

あと、キャラクターを動かす機能のスプライトも画面中を様々なキャラクターが動くレベルのものだった。


サウンドも申し分ない8チャンネルのステレオFM音源にADPCMを搭載しており、音声も出力できた。


そんな、当時では異色のスペックを持ったパソコンであったため、コナミのアーケードのシューティングのグラディウスをほぼ完全移植し、それを本体に同梱するという太っ腹なことも話題のひとつとなっていた。

グラディウスが移植されるということは、当時のアーケードゲームが移植可能というポテンシャルを持っていることを証明することになのだ。


当時、アーケードゲームをそのまま移植できるようなパソコンは無かった。

はっきり言って衝撃だったのである。


そんな、スゴいパソコンが発表されたら、欲しくなって当然である。


でもでもでもでも、X68000はとにかく高かったのである(値段が~)


本体、モニター込みで、40万くらいしたのだ。今は、パソコンは安けりゃ数万円だが、当時はホントに高かったのである。

まあ、当時の16ビットパソコンでは、それ相応の価格だったらしいが、当時の僕は高校生。

そんな金があるわけない。

親が出してくれるわけもない。


めちゃくちゃ欲しかったが、とても変えるような額ではなく、途方に暮れるのであった。


当時のパソコン少年達は同じ思いをしたのではないだろうか。一部のお金持ちを除いて。


そんな、買えない僕がX68000欲しさに新聞配達をするも、そのキツさに挫折し、X68000を諦めて、なぜかPC98を買った。

その頃、X68000は、魅力的なソフトを次々発売して本体も売れていった。


そんな、憧れだったパソコンのX68000のような、心がワクワクするようなパソコンは、はっきりいって今は無い。


WindowsなどのOS主導のパソコンになってから、老若男女いろいろな人が使うようになったが、パソコンは道具という感覚が強い。


パソコンが、見させてくれる夢はもう無いということは残念なことである。


いつか、ワクワクするようなパソコンが出てくるときが来ればいいなあと激しく思う。

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MSXが僕の原点 [ハードの話]

僕が初めて家でゲームが出来るハードを買ったのは小学4年生のとき。

え~と、今から20数年前といったところかな。


そのとき、家でテレビゲームというのは一般的ではなかった。

みんな、野球やサッカーなど外で遊んだりすることが多かった時代である。

まあ、そのとき僕はどちらかというとインドアなほうで、ガンプラで遊んだりとか漫画を読んだりしてた。


そんな僕が興味を抱いたのはパソコンだった。

はっきり覚えてないけど、漫画雑誌にMSXという家庭用パソコンの記事が載っていて、それに釘づけになったのだ。

当時のテレビゲームは、家庭用テレビゲームは少しばかりあったものの普及はしていなかったために、僕のイメージではゲームセンターで遊べるというものであった。

そのため、贅沢な遊びだったのである。


だから、家のテレビにつないで遊べるというのは、まさに夢のような話なのだ。

しかも、パソコンだとプログラムを組めば、タダでゲームが遊べる、しかも自分でオリジナルのものも作れるとあって、当時の僕はがっつり心を奪われたのだ。


でも、当時は小学生だったこともあって、数万円もするパソコンを買ってもらうなど簡単なことではなかった。

親に頼み込んで、「じゃあ、クリスマスなら」ということで買ってもらえることになったのである。


それから、数ヶ月クリスマスまでは永かった。

毎日のように、MSXの記事を眺めたり、休みの日に売り場で実物を眺めたりして、その日が来るまで待ちに待った。


そして、遂にそのクリスマスがやってくるのである。

その日は、朝から嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。

家でゲームが出来る日がやってきたのだから


当日は、家族で買い物に出かけ、そのついでにMSXを買うという段取りだったのだが、MSX売り場へは早めに行ってくれた。

売り場では、もうワクワクが止まらない。

小学生としては、超大金となる数万円の買い物をした。正直、そのとき家計を心配した。

「こんな、高いもの買って、うちは大丈夫なのかな」と(笑)


まあ、そういった訳で、遂にMSXを手に入れたのだが、その日は他にも買い物が残っていたので、家に帰ることはなかなかできなかった。

その買い物の時間の長かったのなんのって。

全く、落ち着かなかったのを覚えてる。


それから、長かった買い物がようやく終わり家について、早速、MSXをテレビにつないでスイッチオン!!

すると、テレビにテレビ番組以外の映像が初めて映し出された。


「うわ~、すげえ~」


そして、ゲームが始まる。

「うわあ、動いてる~」


今のゲームに比べれば、グラフィックもサウンドも全てにおいて、桁外れに劣るが、感動はそのときの方が、数倍、いや数十倍、数百倍も大きかったのは間違いない。


今、どんな素晴らしいゲームをしたとしても、そのときの感動には遥かに及ばないだろう。

待ちに待って、今までに無い体験をしたというのは、それほど大きな感動を生むのだということである。


そんな、MSXが僕のゲーム人生の原点となった訳だが、僕の初めてのハードがMSXで本当に良かったと思ってる。


当時、ファミコンが流行り始めていた頃で、ファミコンという選択肢もあった。

面白いゲームが出始めていて、盛り上がりを見せていた頃だ。


でも、僕はMSXを選んだ。

それは、僕的には間違いではなかったと思っている。


MSXはスペックとしては、かなり低いと言わざるを得ない。

パソコンとしてもだが、ファミコンと比べてもショボかったのだ。


でも、MSXはパソコンとしても、ゲーム機をしてもスペック的には中途半端だったのだが、パソコンとゲーム機のゲームを遊べたのだ。


なので、幅広いジャンル、タイトルのゲームを遊んだ。

それによって、その後の僕は、パソコンとゲーム機を両方楽しむようになっていった。

そのおかげか、僕は独特のゲームの見方が出来るようになったと自分勝手に思っている。


ただ、ゲームプレイ自体は、かなりヘタっぴなんだけど(笑)


これからは、その独特の感覚で独りよがりな持論を展開していけたらと思う。

でも、WiiとかPS3以降のゲームについては、ゲームから結構離れてるので分からないことが多い。

なので、とんちんかんなこと書くかもしれませんが、そうなったらすみません。


何か、よく分からない話になったけど、MSXは僕にとって特別なものだということ。

ちなみに、初めて買ったMSX本体は、ソニーのHitBit HB-55というもの。

キーボードのキーが平べったくて押しやすかったけど、いつしかカーソルキーの右がへこんで戻らなくなったなあ。


あなたの初めてのハードは何でしたか?

タグ:MSX
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